マップ 報告書 掲示板 リンク 雑記帳
このサイトについて お問い合わせ
 
Map一覧 > 前へ戻る / 次へ進む

No.22 宝珠山炭坑

左:第一坑口 右上:第三坑口 右中:トロッコなどの橋脚 右下:いぶき館

概要
 福岡県朝倉郡東峰村は静かな山村ですが、昭和38年までは石炭の街として栄えていました。江戸時代には石炭が発見されており、明治45年に"石炭王"と呼ばれる伊藤伝右衛門がこの地に伊藤合名会社宝珠山炭坑をつくり、本格的に炭鉱開発が始まります。写真の石組ポータルの坑口は、大正5年に開坑された第一坑口です。

 坑口は完全には塞がれておらず、四角い穴からは坑内の湧水が流れ出ていました。現在周辺の公園整備工事のため、この坑口付近には立入ができませんが、カメラを持って現場周辺をウロウロしていたところ、工事関係者の方から親切にも「坑口はこちらですよ」と声を掛けてもらい撮影させていただきました。また、第一坑口のすぐ側には第三坑口もあり、こちらは一度埋められていたものを再び掘り出した感じで内部は水没していました。

 いずれも公園が完成したら、炭鉱遺構として保存・展示されることになると思うので楽しみですね。隣接して、宝珠山炭坑クラブの建物を移築再生した山村文化交流の里「いぶき館」があります。宝珠山炭坑、伊藤伝右衛門に関する興味深い展示などもありますのでオススメですよ。

 
所在地
福岡県朝倉郡東峰村大字福井2296-1
問い合わせ
山村文化交流の郷 いぶき館
〒838-1702 福岡県朝倉郡東峰村大字福井2296-1
電話:0946-72-2232
FAX:0946-72-2252
  
アクセス

  • 東峰村役場宝珠山庁舎から川を挟んで反対側に坑口が見える。
  • JR日田彦山線の大行司駅から約300m。(マピオン地図
地図はコントロールボタン以外にもダブルクリックで拡大移動、ドラッグで移動できます。
  

関連リンクこちらのサイトで紹介されています

 

福岡県朝倉郡東峰村のWebサイト。観光情報 > いぶき館 で紹介。

地域文博 高炉館

九州における産業遺産・近代化遺産のことなら、まずこのサイトです。「産業考古学」のコーナーでは膨大な量の物件をエリア別に紹介。今回の物件は「産業考古学」 > 近代化遺産総合リスト > 朝倉郡東峰村 ページ内で紹介。

 

関連図書こちらの書籍で紹介されています
 

■「筑豊の石炭王 伊藤伝右衛門」深町純亮/編 2005年