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旧国鉄 豊後森機関庫 No.01
調査報告書一覧 > 報告書 No.01 / No.02

調査実施:2005年2月・10月 報告書作成:2005年10月25日
       

 大分県玖珠郡玖珠町にあるJR豊後森駅敷地内に、その独特な形をした機関庫跡が転車台と共に現在も残っている。この施設は昭和9年に設置され、蒸気機関車からディーゼル機関車へ切り替わる昭和46年まで使われていた。建物は上から見ると扇形になっており、久大線本線より入ってきた蒸気機関車を転車台で(前後を)回転させ、前向きに格納していた。現在、レールは全て撤去されているが、転車台が残っているので当時の様子を想像するのは難しくない。
 

 
 この豊後森機関庫は今年になってその存在を知ったが、30数年間も取り壊されることなく残っていることに非常に驚いた。少し調べてみると、廃線関連の書籍やWeb上でもよく紹介されているが、まるで廃墟の様なその姿のままで本当に存在しているのかと半信半疑だった。ともあれ、現在でも近づいて見ることができるようなので、早速現地へ行ってみることにした。目的地は簡単である。豊後森機関庫は、福岡県久留米市と大分市を結ぶJR久大本線のほぼ中央に位置する豊後森駅の構内にある。カーナビに豊後森駅をセットしてスタートだ。
 

 
 豊後森駅周辺は、駅前通りに住宅や商店が集まっているものの、通りから少し離れると長閑な田園地帯が広がっている。そんな風景での中で、巨大なコンクリート建造物の機関庫は存在感抜群だった。はやる気持ちを抑え、駅前の通りに出ると、機関庫へと通じる入口はすぐに分かった。邪魔にならない場所へ車を停め撮影開始だ。
  

 


つづく