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No.06 志免鉱業所竪坑櫓

右上:斜坑跡 右下:左手手前がボタ山

  遠くからでもよく見える、福岡県志免町のランドマーク的存在の遺構です。高さ53mにもなるこの縦坑櫓は鉄筋コンクリート構造のワインディング・タワー型と呼ばれるもので、国内でこのタイプの縦坑櫓が現存するのは唯一ここだけです。この櫓の下には地下430mの縦坑があり、櫓上部に直接据え置かれた1000馬力の巻き上げ機で昇降を行っていました。

 この志免鉱業所は明治22年に海軍が軍艦の燃料である石炭を確保するために開設したもので、現在残っているこの竪坑櫓も、昭和18年に日本海軍により建造されました。終戦後は国鉄所有の鉱業所になりましたが、他の炭鉱と同じくエネルギー革命により昭和39年に閉山。最初から最後まで“国営”という珍しい炭鉱でした。その後NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)の所有になり解体の話も出たりしましたが、住民の保存運動が実り現在「見守り保存」という形になっています。土木学会から「近代土木遺産評価Aランク」、産業考古学会からは「推薦産業遺産」に認定。現在はNEDOから無償譲渡され志免町の所有。

 
所在地
福岡県糟屋郡志免町大字志免451
問い合わせ
志免町役場 社会教育課
〒811-2292 福岡県糟屋郡志免町志免中央1丁目1番1号
電話:092-935-7100
FAX:092-935-7141
  

  • 志免町総合福祉施設「シーメイト」を目指すと分かりやすいです。竪坑櫓は「シーメイト」敷地の隣に建っています。まあ、志免町へ行けばボタ山と竪坑櫓が町のどこからでも見えると思いますので、迷うことはないでしょう。
地図はコントロールボタン以外にもダブルクリックで拡大移動、ドラッグで移動できます。
 
  

こちらのサイトで紹介されています

 

tksさんのブログです。九州を中心とした建築物から土木・産業遺産など幅広く紹介されています。どれも美しい写真と分かりやすい解説で紹介されています。今回の物件は「志免炭鉱 竪坑櫓」で紹介。

「志免・立坑櫓」を保存し、有効活用を推進する事を目的とする団体のサイトです。鉱業所の歴史などに加え、保存決定までの経緯なども詳しく紹介されています。志免竪抗櫓のオフィシャルサイトのような感じです。

志免鉱業所の紹介だけでなく、周辺に残る関連遺構などの紹介もあります。産業遺産収蔵庫の紹介がありますが、行ってみたいものです。
気になる建物があったら「建築マップ」でチェック。全国の様々な建築物を詳しく紹介しているサイトです。今回の物件は「志免炭鉱 竪坑櫓」で紹介。
九州の廃墟・近代化遺産・戦争遺産を紹介されています。なかなか見られない戦前の絵葉書や古い写真、資料なども多く掲載されています。「廃墟・近代遺跡」のコーナーにて沢山の写真で志免竪坑櫓が紹介されています。
地域文博 高炉館

九州における産業遺産・近代化遺産のことなら、まずこのサイトです。「産業考古学」のコーナーでは膨大な量の物件をエリア別に紹介。必見!

 
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