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No.07 三池港港湾関連施設

上段左:三池港船渠 上段右:三池港閘門 下段左:旧長崎税関三池支署 下段中:閘門水圧ポンプ 下段右:管理棟と機械室

 三池港は三井三池炭鉱で産出された石炭を船で運び出すため、三井鉱山合名会社の専用港として1908年に開港したものです。それまで三池炭鉱で産出した石炭は小船で長崎県口之津港まで運び、大型船に積み替えられていましたが、産出量の増加に伴い大型船に直接積み込みが出来る港が望まれるようになりました。

開かれる閘門 築港の指揮を取ったのが三池鉱山理事の團琢磨です。干満の差が大きく干潟が続く遠浅の有明海に、大型船が入港できる港を作るのは普通では無理です。そこで團琢磨は港を内港と船渠と別け、船渠と呼ばれる港の一番奥を閘門(こうもん)という開閉式の扉で仕切れるようにしました。これにより、干潮時でも船渠の水深を保つことができ大型船の来航も可能となりました。このような大工事が100年もの昔に行われていたのも驚きですが、それらの施設がそのまま現役で稼動しているのがこの三池港の最大の特徴です。美しい切石組みの岸壁、閘門、閘門水圧ポンプ、管理棟の建物など全てが明治時代からの姿で現在も活躍しています。

 現在、三池港周辺の風景は急速に変化しています。93年間も三池港内港にあった石炭積み込みローダー「通称:ダンクロローダー」は、平成16年11月に解体されてしまいました。また港の東側は炭鉱鉄道などの軌道敷の痕跡が残っていますが、湾岸道路新設工事が始まっておりそれらもいつまで残っているかわかりません。

 
所在地
〒836-0061 福岡県大牟田市新港町1番地
問い合わせ
三井鉱山株式会社 三池港物流カンパニー
電話:0944-57-3105
FAX:0944-53-1692
  

  • JR大牟田駅から車で5分程度。
  • 国道389号、国道208号から「三池港」の案内標識あり。
地図はコントロールボタン以外にもダブルクリックで拡大移動、ドラッグで移動できます。
 
  

こちらのサイトで紹介されています

 

三池港のオフィシャルサイトです。三池港の利用者向けの施設紹介などがあります。港の歴史なども少々紹介されています。

大牟田市に数多く残されている三池炭鉱を中心とした近代化遺産を紹介されています。炭鉱遺産に関する写真ギャラリーは必見です。
大牟田市 石炭産業科学館のサイトです。メニュー「近代化遺産」では三池炭鉱や三池港に関係する遺産を紹介。古い写真なども多く掲載されています。
地域文博 高炉館

九州における産業遺産・近代化遺産のことなら、まずこのサイトです。「産業考古学」のコーナーでは膨大な量の物件をエリア別に紹介。必見!

 
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