まだ見えぬサージタンクへ近づいていくにつれ、静かだった森の中に国道を走る車の喧騒がよく聞こえてきた。そして木々の合間からついにその姿が現れた…。予想はしていたが、かなり巨大な構造物である。直径は3〜4mほどあり、高さ20mはあるのではないだろうか。
写真はセルフタイマーで撮影したがタンク下部に赤い上着を着て立っている私の身長は178cmである。比較してタンクの大きさがお分かりいただけると思う。このサージタンクも従業員が2人詰めたと記録はあるが建物などは見つからなかった。ただ周辺には平らな部分が多く、建物が建てられていた可能性は十分ある。
国道208号線からこのサージタンクを見上げたときは「あの上に登ったら、さぞ眺めがいいだろうな」なんて考えていたが、残念なことに地面から4、5mの高さまで梯子が取り外されていた。まあ仮に梯子が付いていても、とても怖くて登れないが。
タンクの最下部からは直径50cmほどの金属性のパイプが斜め下に向けてでており、そのまま山の斜面を急角度で下り球磨川沿いにある深水発電所に繋がっている。
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